当事務所代表パートナーの⾼野隆は、40年間にわたって刑事弁護に携わってきました。アメリカで刑事証拠法と最新の弁護技術を学び、帰国後は⽇本の刑事弁護のリーダーとして実務を牽引してきました。⽇弁連法廷技術プロジェクトチームの座⻑として、また、⼀般社団法⼈東京法廷技術アカデミーの代表理事(校⻑)として、裁判員裁判のための弁護技術の指導にあたっています。有罪率が99%という刑事裁判の現状のなかで、⾼野弁護⼠はこれまでに多数の無罪判決を獲得してきました。裁判員裁判では否認事件13件中7件の無罪判決を獲得しています。
当事務所に所属する弁護⼠は、いずれも⾼野弁護⼠の指導を受け、その弁護理念と技術を受け継ぐ者です。刑事弁護に全⾝全霊を打ち込むことを誓った若き戦⼠たちです。
わたしたちは単独ではなく、チームで弁護します。ケースをチームで検討し、チームで活動します。
1⼈の主任弁護⼈を事務所全体で⽀えることで、あらゆる事態に迅速に対応でき、弁護の質を常に最⾼⽔準に保つことができます。
わたしたちは最新の法知識と最も効果的な弁護技術の研鑽に務めています。公判前整理⼿続や裁判員裁判の知識や経験を深めるとともに、
法医学、精神医学、⾃動⾞⼯学などの専⾨家との連携にも⼒を⼊れています。
わたしたちはどんな場合でも、世間がなんと⾔おうと、あなたの味⽅です。常に依頼⼈にとって最善の利益はなにかということを弁護活動の指針とします。そのために、依頼⼈の話をとことん聞き、その意⾒を尊重して専⾨的判断を⾏います。
逮捕されたというだけでマスコミは犯人扱いをします。何百万人もの人がそれを信じます。裁判がはじまるずっと前に「容疑者」は「犯人」の烙印を押され、世間から排除されてしまうのです。
大学で法律を学び始めて真っ先に教えられたのは「無罪の推定」という原理です。「逮捕されただけでは犯人とは言えない。公開の法廷で検察官が合理的な疑問を差し挟まない程度に有罪であることを証明しない限り、被告人は無罪だ」。教授は私たちに力説しました。国家から犯罪者として訴追され、世間から糾弾されている無力な人に寄り添い戦う弁護士という職業は素晴らしい仕事だと思いました。
大学を卒業し弁護士になりました。「無罪の推定」のホームグラウンドである法廷で思う存分活躍できるぞ。わくわくしました。しかし、私の夢はすぐに打ち砕かれてしまいました。法を解釈し裁判を主宰する裁判官は、世間の人々と同じようにマスコミ報道を鵜呑みにします。「検事が証拠を吟味して起訴したのだから有罪に違いない」「無罪の推定なんて青臭いこと言うなよ」。彼らはそう考えるのです。これが日本の裁判官の実態であり、有罪率99%の正体です。法律が「権利」として保障しているはずの保釈はなかなか認められません。検事の証拠請求はいくらでも許すのに、ときには検事に代わって「職権」で検事のための証拠を見つけて採用するのに、弁護側の証人は次々に却下します。そして、無実の被告人に有罪判決が言い渡されます。
わたしはわずか数年で刑事裁判に絶望してしまいました。この国で刑事弁護をやることに虚しさしか感じられなくなりました。そうした日々をおくる中である事件と出会いました。20代のデパート・ガールが職場の医務室で赤ちゃんを産んでしまい、救急車で近所の産婦人科病院に運ばれましたが、赤ちゃんは亡くなってしまいました。彼女は妻子あるミュージシャンと不倫をしていて、妊娠をしてしまいました。子供を産みたい、そして、彼と結婚したいと願っていました。勤務中に突然陣痛がはじまって医務室に駆け込みました。押し寄せる激痛と朦朧とした意識のなかであっという間に赤ちゃんが生まれてしまったのです。
警察は出産間がない女性を硬いパイプ椅子に座らせて何時間も厳しく追求しました。彼女は「赤ちゃんを殺してなどいません」と訴えましたが、聞き入れられませんでした。痛みと疲労で気を失いかけている彼女に、刑事は「赤ん坊の鼻の上に太ももを乗せて窒息させたんだろ」と言いました。彼女は「自白調書」にサインしてしまいました。
国選弁護人に選任されたわたしは、彼女の話を聞いて無罪を確信しました。生まれたばかりの娘に自分の太ももを乗せてみて「どこが鼻かなんてわかる訳がない」と思いました。産婦人科のお医者さんは解剖所見を見て「これは仮死産だった可能性が高い」と言いました。「生産児だった」という検察側の法医学者の鑑定方法に決定的な間違いがあるのを発見しました。次々と彼女の無実を証明する事実が浮かび上がってきました。しかし、それと同時に裁判官への不信感も高まってきました。「この事件が有罪になってしまったら、弁護士を辞めよう」、わたしはそう決意しました。
事件の審理は3年近くに及びました。途中で裁判長が交代しました。この裁判長はそれまでに出会った裁判官とは少し違っていました。証拠を丹念にそして公正な態度で検討してくれました。私の依頼人の話を熱心に聞いてくれました。「警察は被告人の健康状態に配慮することなく、強制的に自白を追い求めた」と言って、「自白」を証拠にしませんでした。そして、無罪判決を言い渡しました。裁判長はとても長い判決文の朗読が終わると、彼女の方を向いてこう言いました。
「あなたの自由を長い間拘束してしまったことを大変申し訳なく思います。どうか幸せになってください」。
いまから25年以上前のことです。この事件に出会って、そして、この裁判長に出会ったおかげで、わたしは刑事弁護を続けようと決心しました。
わたしは20年間埼玉県で弁護士を続けた後、早稲田大学法科大学院で若い人に刑事法と刑事弁護を教える機会を持ちました。2009年に秋葉原に個人で法律事務所を開業することになりました。幸いなことに、私を慕って若い弁護士諸君が一緒に仕事をしたいと言ってくれました。こうして、刑事事件を中心に、「とにかく納得の行く弁護、最高の弁護をしよう」ということをモットーに、「高野隆法律事務所」は誕生しました。
わたしたちはどんな事件でも最善の弁護をすることを誓います。いかに困難な事案であっても、決して諦めることなく、あなたに寄り添い徹底的に弁護することを約束します。
高野隆法律事務所代表パートナー
高野隆
⾼野隆法律事務所は刑事事件を専⾨として発⾜しました。しかし、刑事事件に限らず、様々な困難に直⾯する様々なご依頼⼈の要望に答えていく中で、刑事事件以外の案件についてもノウハウを蓄積することになりました。
また、ご縁のあった企業や団体から法律顧問になることを求められ、企業や団体の法律顧問として、法務や経営に関する助⾔をするようにもなりました。
⾼野隆法律事務所は以下の業務を取り扱います。債務整理案件や倒産事件は当事務所の守備範囲外です。それ以外についてはほとんどの事案で対応が可能です。
あらゆる種類の刑事事件に対応します。
裁判員裁判をはじめ、⾼度な事件、複雑困難な事件を歓迎します。
使⽤者・労働者いずれのご相談・ご依頼もお受けします。
労働審判、労働委員会、⺠事訴訟などの⼿続の他、団体交渉の代理・付添いなどの交渉案件にも対応します。
労働契約書、就業規則等の労働法関係⽂書の作成もいたします。
患者・医師・医療機関いずれのご相談・ご依頼もお受けします。
医療法⼈の経営相談全般も承ります。
離婚、財産分与、慰謝料請求、⼦供の親権、⾯会交流、相続などあらゆるタイプの家族間紛争案件をお受けします。
⽇本⼈同⼠のほか、外国籍の⽅のご相談・ご依頼にも対応します。
交通事故、災害、名誉毀損などにより被害を受けた⽅のご相談・ご依頼をお受けします。
事案により完全成功報酬制(着⼿⾦・実費無料、報酬は成功報酬の
み)での受任も検討します。
企業や団体の法律顧問として、⽇常的な法律相談、契約書のチェック、法令調査や各種意⾒書の作成などを⾏っています。