投稿日:2013年1月29日|カテゴリー:岩佐政憲
東京都内の交通事故のうち、自転車が関係する割合が上昇しているそうです。これを受けて東京地検は、自転車での信号無視を繰り返した運転者を略式起訴とする方針に変更するとのこと。また東京都も、安全で適正な自転車利用を促進する条例の制定を目指しています。
確かに、東京都では自転車に乗っている人をたくさん見かけるようになりました。週末の街道では、本格的なサイクリストを何人も見かけます。私も、以前は、週末になるとサイクルジャージを着て、ヘルメットをかぶり、1日に100キロ以上をサイクリングしていました。
その経験を踏まえて見ると、非常に危なっかしい自転車の運転者もたくさんいます。法律上、自転車は車道を走るのが原則ですが、歩道「も」走ることができます。しかし、歩道では歩行者が優先ですから徐行です。歩行者は後方を確認することなく急に方向転換をしますから、十分に注意すべきです。夜間は、ライトをつけます。自分の視界を確保するためではなく、他者に自分の存在を示すためにつけます。「街灯があるから道路は見える」という理由でライトをつけないのは危険です。自動車から自転車は非常に見えにくいです。前方には白色の、後方には赤色のライトをつけます。車道を走るときは、必ず道路の左端を走ります。右端を走るのは「逆走」と言って大変危険な行為です。「自転車は原動機付き自転車(いわゆる原チャリ)と同じだ」くらいに思っておけば、たいていの場面に対応できると思います。車道を走るならば、ヘルメットはかぶるのが望ましいです。自分の頭を守るためですから、しっかりとかぶりたいです。最近は、自転車でパトロールする警察官もヘルメットをかぶっているのを見かけるようになりました(警視庁だけかも知れませんが)。アメリカでは、随分前から、しっかりとヘルメットをかぶったポリスがマウンテンバイクでパトロールをするという姿を見ることができました。私は2004年頃、シカゴでそのようなポリスの写真を撮らせてもらったことがあるのですが、その写真はどこかに行ってしまいました。代わりに、昨年夏にロス・アンジェルスで見かけたマウンテンバイクに乗ったポリスの写真を掲載します。慌てて撮ったので、かなりぼやけてしまっていますが。
今までが危険な状態だったので、これからしばらくは取り締まりが厳しくなるかもれませんが、しっかりと自転車の乗り方が認知されて、安全でエコな社会にしたいですね。