われわれの依頼者の中には警察の留置場や拘置所で新年を迎えた人もいます。

ところで、留置場や拘置所ではどのようなお正月を過ごしているのでしょうか。 逮捕、勾留され、裁判中の人を未決拘禁者と言ったりします。未決拘禁者は本来は拘置所で勾留されるのがルールですが、取調べを受けている人たちは警察署の留置場で勾留されることがほとんどです。しかし、どちらも同じ未決拘禁という身分なのですが、お正月の様子はだいぶ違うようです。 警察署の食事は弁当です。来る日も来る日も同じような弁当が出されます。クリスマスも大晦日も元旦も全く変化がなかったようです。季節の移り変わり、行事を感じさせるものは何一つないようです。一方、拘置所は施設が大きいので自前の厨房があります。東京拘置所は東京拘置所だけで独立していますし、横浜や千葉は刑務所と併設されているので、刑務所の食事と同じような食事が出されているようです。そして、拘置所ではクリスマスケーキが出たり、年越し蕎麦が出たり、お重に入ったおせち料理が出たりしているようです。外で過ごしたどの正月よりも拘置所での正月が豪華だったと言っている人もいました。

しかし、それでも鉄格子の中で食べるおせち料理は味気なく、みなさん口を揃えて「正月くらいは家で過ごしたい」と言います。未決拘禁者というのは、裁判を待っている人たちです。 法律によれば、未決拘禁者は原則として保釈されることになっています。無罪が推定されている身ですから当たり前のことです。 ところが、現実には保釈のハードルはとても高く、未決拘禁の段階から、犯罪者として扱われているのが我が国の現状です。

なんとかこの現状に風穴を開けられるよう、今年もがんばります。 本年もよろしくお願いいたします。

2013-01-18 15:25 | 趙 誠峰