英語でBarは、法曹(界)を意味します。これは、法廷と傍聴席を仕切る柵に由来するそうです。つまり、バーの向こう側に居る資格のある人が、法曹と呼ばれるのでしょう。
私は、弁護士になって初めてバーの向こう側に入ったとき、すごく緊張したのを覚えています。同時に、とても引き締まった気持ちになりました。これまで数々の国民の権利・自由の闘争が行われてきた場所に、自分が柵を越えて入ったということに、例えようのない緊張を感じました。
私の法廷弁護のバイブルの一つに、「弁護のゴールデンルール」(キースエバンス著、高野隆訳、現代人文社)という本があります。この本の冒頭には、法廷では、「きちんとした服装をせよ」、「いついかなる時も完璧に誠実に振る舞え」という教えが書かれています。私は、柵を越える資格をもらった以上、これらのルールだけは守りたい、と思っています。
しかし、法廷に数多く出向くようになると、そうではない人たちが柵の向こうにいて、残念な気持ちになることもあります。一方当事者が一生懸命尋問しているのに笑ったり、居眠りをしたり、開廷直前まで談笑していたり…。
私も偉そうなことは言えませんが、先輩方の築き上げてきた社会正義実現の場である法廷を軽視することのないよう、誠実に訴訟活動に取り組んでいきたいです。

2012-03-26 21:14 | 岩佐 政憲GR