昨年来当事務所が取り組んできた重要案件の一つであるラトビア人青年ザニス・クレペキスさんに対する覚せい剤密輸事件について、昨日東京地方裁判所刑事13部の裁判官と裁判員は、無罪判決を言い渡しました。これで、当事務所が獲得した裁判員裁判での無罪判決は2件目になります。裁判長が朗読した判決文では、趙誠峰弁護士が90分間の最終弁論で指摘した点がほとんどそのまま受け入れられていました。判決は裁判員裁判の判決文としてはかなり長く、とても熱の入ったものでした。最近の最高裁判所の判例を踏まえて、裁判員の常識的な判断を無視した高等裁判所による安易な破棄を戒めようとするものでしょう。出国寸前に身に覚えのない罪で逮捕され1年半もの間身柄を拘束されたクレペキスさんが誤判の犠牲者とならなかったことは、とりあえずホッとしました。後は検事控訴なく彼が一刻も早く故郷の土を踏めるようになるのを祈るばかりです。

2012-03-13 22:44 | 高野 隆