自分は犯罪を犯すわけがない、犯罪の話なんて他人事だ。

そのように思われている方は少くないかもしれません。

しかしそれは誤りだと思います。日常生活の中のささいなボタンの掛け違いで、私たちはいつ犯罪を犯してしまうかわかりません。私たちは多くの被疑者、被告人と接する中で、そのことを感じることがよくあります。

ましてや、実際に犯罪を犯していないにもかかわらず、犯罪を犯したと疑われる危険は、まさに日常生活のいたるところに潜んでいます。

酔っぱらって記憶がない状態で通行人とトラブルになりいつのまにか警察にいた、朝いつものように通勤していたら突然女性から「この人痴漢です」と言われてしまった・・・。

このようなことはいつ私たちの身に起きてもおかしくありません。

もし、あなたが逮捕されてしまったら、自らの身を守るためにやるべきことが2つあります。

1つは、とにかく真っ先に弁護士を呼ぶことです。知り合いの弁護士がいなければ、「当番弁護士を呼べ」と警察官に伝えることです。

もう1つは、弁護士が来るまでは、どんな書類にも一切サインをしないということです。

まさか自分が逮捕なんてされるわけがないと思っている人が突然逮捕されるととても動揺します。これは当たり前のことです。何が何だかわからないまま、警察官の言うことだけを聞いてさまざまな書類を書いたり、サインをしてしまうことがあるでしょう。また、実際に犯罪を犯してしまった人も、逮捕されれば動揺します。これは実際に犯罪を行っていても行っていなくても変わりません。

しかし、動揺の余りに何も考えずに書いてしまった書類を、後から裁判でひっくり返すことは至難の業です。裁判官は、突然逮捕されて動揺してしまったんだね、と簡単には理解してくれません。多くの裁判官は、人は常に冷静に合理的に行動するはずだ、だからサインをしたということは、その書類の中身の意味を理解していたに違いないと信じています。

だからこそ、逮捕されてしまったら、一刻も早く弁護士を呼んでください。そして弁護士が来るまでは、どんな書類にも一切サインをしないでください。

これは他人事ではありません。このページをご覧になった方は、ぜひご家族に、友人にこのことを伝えていただければと思います。

2011-11-03 16:02 | 趙 誠峰